Berryz工房メンバーソロイベント9月公演〜夏焼雅〜

トレードカラー(になるであろう)赤いTシャツ
ジーンズにショートのブーツ
そして…





そんな比較的日常的と言えなくもない格好の上に
非日常的な輝きを放つ瞳とともに雅ちゃんは現れた
℃-uteBerryz工房と続いた
2ヶ月連続のパシフィックヘブンでの
ソロイベントのトリを飾る
夏焼雅パシイベはこうして幕を開けた





登場したとき、今更ながらに衝撃を受けたのは
雅ちゃんの美しさだった
いや、単に美しい、というだけじゃない
そうじゃなくて
目の輝きがすごいのだ
まるで少女漫画に出てくるヒロインのように
瞳の中に星がキラキラ輝いているかのような
そんな輝きを瞳に宿していて
それで僕の体は思わず強張ってしまったわけで





早速、1曲目に入った
1曲目はBerryz工房5thシングル『恋の呪縛
これを雅ちゃんが一人で歌ったのである





大人になったなぁ…
それが第一印象
あれから早4年
まだ小学生だった雅ちゃん
気付けば女子高生
そして26歳であった僕はといえば
三十路の仲間入りを果たした訳で…




本当に大人になった
そして何より歌が上手くなった
いや、それは当たり前なんだけど
けど…想定外に大人に、そして歌唱力も上がったもんだ、と
そうしみじみ思ってしまって
あの頃でも上手くなるのも大人になるのもそれは予想していた
しかしこれほどまでに立派になるなんて…
と、何か保護者のような気持ちで
ステージでキラキラ輝いている
夏焼雅(16)を眺めていた





曲が終り、最初のコーナー
夏焼雅の工作講座』
最近、ナンシー関のごとく
消しゴム版画にハマッてるとの噂の雅ちゃん
その消しゴム版画を使って
紙に模様を入れ
それを栞にしてしまう、とのこと
その工作課程
そして完成品を説明していくはずが…





夏焼さん、その写真を撮ったデジカメを家に置いてくる大失態
で、テンパリながら必死にホワイトボードに書いて説明する雅ちゃん
本当に可愛かった
何て言うかね
これ、プロとして失格なわけ
僕ら学者の世界で
学会でオーラルの発表が当たってて
学会会場にPPファイルを持って行き忘れるようなもので
もうナンセンス
でもね…でも寧ろね
このアクシデントのお陰で
本来、普通に解説していたであろう、普通の雅ちゃんじゃなく
テンパリながらもホワイトボードを使って
アドリブで話す雅ちゃんが見れて
ラッキーだったなあ、と
そう思ってしまったわけで





2曲目、松浦亜弥の『気がつけばあなた』
1番歌ってるときから
妙にふわふわした感じで歌っていて
歌唱力的にそれほど無理があるわけでもないはずなのに
何でだろう?
そんな違和感を感じながら見ていたら…





2番の歌詞、殆ど覚えてねぇー
…いや、そんな歌詞飛ばしまで忠実に再現しなくても
ってか、幾らあややでも
2番殆ど歌わない、ってのはなかったよ???
まあ、何ていうか
1番でのふわふわしたような違和感は
歌詞に自信がなかったんだなー、と
それが丸分かりな話で
でもね、まあ、確かに歌手が歌詞忘れて
歌えなかった、ってのは大減点なんだけど
けど、それでも雅ちゃんの歌唱力そのものは素晴らしかった、と





質問コーナー
工作コーナーが大幅カットになってしまったため
随分長めに取られたような…
まあ、読まれるようなことはなかったし
あと、それほど興味深いこともなかった感じで





最後、3曲目は『夏 Remember you
この曲はBerryz工房7人ともに共通曲
とはいえ、雅ちゃんBerryz工房の歌姫
そして何より、この曲に関しては
昨年のBerryz宮殿においてソロで歌っていただけに1日の長、と言ったところか
比較的安定して歌えていて
そして最後の高音部
あそこはかなりいい感じで
まあ、100点満点とは言い難かったのも事実…





最後の最後になって
何故かここで工作講座の写真の準備が出来る
雅ちゃんの母上が
画像データを事務所に送った、というところか
その画像を駆け足で雅ちゃんが解説する
基本的にホワイトボードで解説したのと同じ
まあ、2回聞けたのはアクシデントのお陰
つまりそれは僥倖であった、と
そう解釈しておく





そして握手
雅ちゃんの目の前に立ったとき
目を見てしまって
その瞬間、頭が真っ白になったわけで
そう、雅ちゃんの目はメドゥーサの目のようなもので
見たものを石にしてしまう
そう、石のように何も考えられなくしてしまう
よく雅ちゃん
『写真写りが悪い』
みたいなことを言われるが
それはある意味で当然である
雅ちゃんは確かに美しい少女だ
目鼻口の位置、各パーツの出来
どれをとっても最高級のものだ
しかし雅ちゃんの顔における魅力の本質は
実は目鼻口の位置や出来などではなく
瞳の輝きなのである
あの見たものの思考を石のように止めてしまう
独特のキラキラした瞳
それこそが彼女の魅力の根源なのだ
逆に言うと、その輝きが映らなければ
単なる美少女なのだ
それでも大した美少女であることには変わりないが
しかしながら
僕らは生の夏焼雅を見ている
つまりはその瞳の輝きも見ている
そんな夏焼雅
瞳の輝きに関する情報が落とされてしまう写真の中の夏焼雅では
前者が圧勝するのは当然であり
故に僕たちは雅ちゃんに対して
『写真移りが悪い』
そう言ってしまうのであろう
無論、このときはこんなことを考えている余裕などあるはずもなく
ただひたすら石のように思考停止してしまった頭を
無理矢理動かすのが精一杯だったわけで





戸外に出る
そこにはついさっきまで見ていた赤羽橋の風景
目の前に走る車
歩道を歩く人
東京の何処にでもある喧騒
さっきまで全くもってなかった要素達が
ここが現実、これこそが現実であることを教えてくれる
そしてアレは…夢だったのかな?
超絶美人、そして美声
でも途轍もなくおバカ
けど、世界で一番キラキラとした瞳
それらでもてなされた30分
どうも現実味がないのだ
そう、美貌も美声もバカさもそうだが
何よりあのキラキラとした瞳
あれはとてもじゃないけど現実ではない
それはそうだと思う
でも…
でも手に残る雅ちゃんの体温
それがあの瞳が現実のものであることの
何よりもの証左であって
あの瞳を見れた僕は本当に幸せだなあ
そう思った訳で





イベント直後は
天国と現実の狭間で
雅ちゃんの瞳の輝きに酔いしれていたけど
よくよく思い出して見ると
本当に酷いイベントだった
コーナーの画像は忘れる
3曲しかない歌のうち
1曲の歌詞は半分強くらいしか覚えていない
質問だって結構テキトーに答えてた





これが嗣永桃子だったら…
鈴木愛理だったらこんなことにはならなかったはずである
嗣永桃子なら30分なら30分
キチッと隙無く完結した嗣永ワールドを構築し
来た人間全てを嗣永的要素でおなか一杯にしてくれる
そう、確実に2,500円以上のものを持って帰らせてくれる
愛理ちゃんにしてもそう
歌とソロトーク
それに何よりかっぱ様に纏わりつくその宗教性のオーラにより
パシフィックヘブンをかっぱ教の施設にしてしまう
そして教徒達は満足して帰っていく
そう、こちらも隙も破綻もない
完結した完璧な世界だ





それに対して雅ちゃんは隙だらけであった
ソロイベントで誰にも頼れないのに
最初からMC苦手とか言う
ってか、ホワイトボードに書く
コーナーのキモである写真は忘れる
歌詞は覚えない
その他トークでも何でも
もうボロボロであった
そう、普通に考えれば
僕みたいなシステムとしての美しさや
完結された破綻なき世界を愛する
研究者型の人間は
嗣永ヲタになるなり
かっぱ教徒として出家するなり
絶対そっちの方が適性があると思う
正直、そう思う





でも…
これが好きと言う感情の困ったところで
見ていて凄くイライラしていたのだ
ダメでバカで
歌は見せ所のはずなのに外したり歌詞飛ばしたり…
でも…残念ながら好きでしょうがないのだ
夏焼雅
愛しくてしょうがないのだ
夏焼雅
バカなところもダメなところも
全然趣味じゃない
僕の好みのタイプは自分より頭のいい女性だ
タイプ的には真逆と言ってもいい
僕だったもっと知的な女性を好きになりたかった
でもしょうがない
だって…あの瞳に魅入られてしまったんだから
4年前のあの日
僕は夏焼雅が持つメドューサの瞳に魅入られて
もう固定されてしまったのだ
嗣永さんにもかっぱ様にも走れないように





そんなわけで兎に角、夏焼さんが一番好きなんだ
そんな当たり前のことを確認しに
ちょっと天国まで行ってきた、って話
はぁ…雅ちゃん雅ちゃん