5年の年月は何をどうしたか…

そんなわけで暇だったんで
久しぶりに

を見ていたわけですよ
えぇ、女優村上愛のデビュー作であり
また村上愛夏焼雅の初コラボレーション作品ですよ





でね、見てると何て言うか…
時代を感じるなーとね
いや、たった5年(ドラマ自体は2003年放送)のはずですがね
この5年で一体何が起こったのか…





いやね、キッズ3人に関しては
別人!とはいかないけど
まあ、みんなホンマ綺麗に大人になったなぁ…と
雅ちゃんなんてホンマ歯並びガタガタやん
これじゃ口開けたら撮影出来ひんがな
めぐとか歯並び悪いなーと思ってたけど
あれはまだマシだったから放置されたのね
ホンマに歯並びが酷い雅ちゃんとか梨沙子だけ矯正されたわけね
と、そんな事に気付いてみたり






でもね、一番の変化は何と言っても
医療を取り巻く環境
いやね、ドラマとは言え
一応、それなりのリアリティというものは求められるわけで
そう考えると当時の一般人のイメージって
あのドラマにあるような
少子化で子供が減って小児科に閑古鳥が鳴いてる』
というものだったんでしょうね
えぇ、今は違います
まず暇な小児科病棟というものは存在しませんし
暇な小児科医も暇な看護師も存在しません
大体、あのドラマが放送されたのが2003年ですが
2002年3月よりそれまで看護婦及び看護士だった人は
『看護師』と呼ばれるようになって
今じゃ看護婦なんて台詞のまま放送しようもんなら大変だと思うんですよね
ま、そんな名称の話はさておき
昨今の医療費削減のあおりを受け
病院は昔よりも遥かに簡単に人員削減もするし
診療科の廃止も行います
つまりあんな風な暇な人員が出るはずはありません
更に言うと大人と比較してより重厚な人員配置を必要とされる小児科は
赤字削減のため容赦なく病院から消えていき
残った他の小児科に患者が集中
そしてその激務により小児科医は逃散
更に人員が減った事による一人当たりの仕事量の増加
そして更に増える逃散…という負のスパイラル
その上、特に小児科は診療代が無料であることをいいことに
(本当は地方自治体が負担しているだけ)
親の都合で時間外に平然と緊急性のない患者児童を連れてきて
それによる労働強化により更なる逃散を招き…





そんなこんなで現在の小児科において
このドラマのような牧歌的な雰囲気など期待出来るわけもなく
そりゃもう殺伐としたものであることは容易に想像つくと思います
そしてこのまま行けば10年後には
確実にこの日本から小児科は消え失せているでしょうねえ…





所詮ドラマ
それも深夜の5分のドラマのことじゃないか?
と思わなくもないんですがね
ある意味でドラマの設定というものは
時代の鏡である部分があって
この2003年ではまだこんな意識だったのが
でも今では小児科といえば
産科、麻酔科、救急と並ぶ医療破壊の最前線を突っ走っている
それを思うと
確かに彼女達の5年間の成長も凄いけど
そんな思春期前の女の子の成長よりも
遥かに早い医療破壊って
本当に凄いよなー、と思った次第であります