しんじるこころ

そんなわけで正月休みが終わったので
真面目に研究所に出所した
マコウェーブ研究所所長、こまきまこです
いや〜ようやく正月28ヶ日の正月休みが終わりました
えっ?だって、ヲタにとってコンサートこそが暦でしょ?
つまり冬ハローの期間中は
ずっと正月ですよ
正月に仕事とか欧米かよっ!
って突っ込まれますよ?





ま、そんなことを言いつつも
悲しいかなエコノミックアニマルなジャパニーズの性
正月と言いつつも
それはそれは研究のためにニシヘヒガシヘ
走り回っていたわけですよ
ま、その成果をちょこっとずつ書いていこうかな、というところでしょうか





それは去る1月13日のこと
西の童貞王子候補が九州から大阪にやって来ました
で、童貞4大貴族出身の僕と
次世代の童貞界を担う逸材である彼が揃うとなると
話は言うまでもなく童貞論になるわけで…
ってかね、彼は僕の更新のために
敢えてユッケウマーとしか更新していなかったわけで
今日、今から13日に交わされた本当に重要な話の内容を書こうと思う





事の発端はコンビニで何気に買った
スーパードクターKであった





いつものように難病患者のオペ
今回はボンベイブラッドと呼ばれる非常に珍しい血液型で
それゆえに輸血が出来なくて困ってしまいます
そこで現れたKは
「自家輸血だっ!」とか言い出すと
腹腔ないを拭う滅菌スポンジに出血したクランケの血液を吸収させ
バットに搾り出し
その絞った血液に抗凝固剤を入れ遠心し
その上清をクランケに戻す…
って、それ、たんなる血漿輸血やん!!!!!1
いや、まあね、確かに出血してるときに
血液凝固因子の欠乏、及び、出血によるショック症状に対して
応急的に行うことはあるかも知れませんが
まあ、こんな無茶な話、有り得ないと思うんです





いや、別にリアリティが云々、ってのはいいんです
だって漫画ですからね
ってか、寧ろね、あることに気付くまでは
ストーリー展開に気圧されて
思わず信じてしまってました
この薬学修士の現役生化学者wの僕が
そう、それくらい漫画としては出来は良いんです





で、その僕をフッと現実に引き戻した
あることとは何か?
それは遠心済みの試験管でした
Kが使った遠心機は
軸に対して平行の向きに試験管を入れるタイプのものでした
遠心力は回転軸に対して垂直の向きに掛かるわけで
遠心された沈殿と液体の境界線は
軸に対して垂直
つまり軸と反対側の試験管の壁に
べったりと沈殿が来るはずです
しかしこの漫画における遠心済みの試験管は
普通の、試験管を斜めにさすローターで遠心したかのような
そんな沈殿の境界線が描かれていたのです





確かに些細なことだと思います
でも、気付いちゃったんですよね
これでもう現実に引き戻されて
で、信じられなくなっちゃうんですよ
確か、中学生くらいのときに同じ話を読んで
その時はアッサリと信じていたんです
そう、大人になって
女の子と話すより遥かに高い頻度で
遠心機を使うようになり
そして遠心機のことを知っているが故に
信じられなったわけです





で、思ったんです
これこそが
そう、この『信じる心』
これこそが童貞力の一部を構成しているのではないか、と





男性は全て生れ落ちた時点では間違いなく童貞である
そう、生まれた時点では全ての男性が平等に
その真実を知らずに生まれてくるのである
しかし、時を経て
あるものは早急に
そしてあるものはゆっくりと
その真実を知ることになる





その真実を知ることが早かった者
その者は子供が新たな知識を得るときに
疑念を差し挟まないのと同様
その真実に対し素直に受け入れる事が出来る





それに対して、その時期が遅かった者
その者はそれを神聖にして不可侵なものとしてしまう
その時期が遅くなれば遅くなるほどに
その神格化の度合いが進み
より遅いものほど
それをより尊きものと思うようになる傾向にある





真実を知ることはときに残酷である
神聖にして不可侵な存在
そう思っていたものは実はそうではない
何十年と、それは尊いものを信じ疑わなかったそれは
実はそうでもない
そう、それはまるで
昭和天皇人間宣言を聞かされた当時の日本国民そのものであろう





普通は事実を知れば物事は信じられなくなる
スーパードクターKはやっぱり漫画だ
発掘あるある大辞典はやっぱり捏造だ
そしてやっぱりアレも神聖でもなければ
不可侵でもなんでもない
それに気付いてしまうのである





しかしである
子供のような素直な心で
その真実を受け入れられた者は
それはそれでいいとして
そうでないもの
つまりは何十年とそれを神格化してきた者が
果たしてそれを素直に受け入れられようか?





そう、受け入れないのである
そう、信じるのである
それは神聖不可侵なものと
信じ続けるのである
自分が知ったこと
それは実は例外的事象であり
本当は神聖不可侵なものなのである
そう、あれはたまたまだ
たまたま、そんなのに当たっただけ
本当は違うんだ、と
いや、本当は分かっている
本当は…本当はそうなんだろう
でも…でも…そうじゃないんだ
現実と言うものに対して
頭では理解できている
いや、本当のことは本当は分かっている
でも…でも…
でも、本当は…雅ちゃんはきっと違う!
そうじゃないんだ!!!!!
そう信じられる心
何があっても揺らぐことなく
それは本当に大切なものである、と信じきる心
それがきっと童貞力というものだ
そう思うんだけど、どうだろう?





そんな童貞力に対する新たな仮説を
わざわざ九州から来た人間に対して
延々と風風亭四条烏丸店で一方的に捲くし立てていた
西の童貞王子ことこまきまこでした
シルクさん、ホンマゴメンな〜m(__)m